材兼商店

一宮市の注文住宅を真剣に考える

材兼商店 Zaikane Shoten - Since 1936

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私たちはいつもここにいる

息子である私が祖母や両親から聞いた一宮のこと、材兼商店のことを書き綴ってみました。

大祖父の時代

はさがけはさがけの様子

材兼商店は創業75年を迎え、初代、高野兼吉(昭和11年~)は私の大祖父にあたります。農家への「はさ木」売りから始まりました。商店という名前はその名残です。「はさ木」とは、刈り取った稲を乾燥させるために田んぼに沿って植えられている丸太のことです。

当時の奥町は繊維工場もありましたが、田んぼも多く、起町まで見通すことができたといいます。

祖父の時代ー本格的な木材商、製材業で活気づく

ラビットスクーターラビットスクーターに
またがる2代目社長

少しずつですが地元大工さんから住宅資材を頼まれるようになり、二代目、高野三郎(昭和20年~)は材木商として材木を製材し供給してまいりました。

山元から仕入れた丸太は貨車で奥町駅に到着し、駅から材兼商店までは馬車で運ばれて来ました。終戦直後はタルキ1本、板1束でも欲しがる「物がない時代」で、どうやって仕入れてくるかに苦慮したそうです。岐阜県の木曽檜は高価だったため岡山県にも買い付けに出掛けたそうです。

>資材置場の丸太を製材するためトラックに積んでいる様子資材置場の丸太を製材するためトラックに積んでいる様子

昭和25年に株式会社として法人組織化しました。

昭和30年代になると繊維産業の街一宮は繊維工場がたくさん出来ました。当社でもノコギリ屋根の機屋(はたや)工場を多数建てました。当時は織物を作れば儲かるという時代で、農家の人も田畑を売って競って機屋工場を造りました。

繊維産業は衰退しましたが、ノコギリ屋根は一宮の象徴として「ガッチャン ガッシャン」という音と共に私の心の中に残り続けています。

父の時代 ー木材商から建設会社への転換

チェリーX1チェリーX1と3代目社長

高度成長期に入り徐々に住宅の確認申請を大工さんから頼まれるようになりました。三代目、高野善勝(昭和47年~)現社長は建設業許可を取得し、建売住宅や注文住宅、一宮市の公共工事などにたずさわってまいりました。

昭和40年代において、民間住宅では今ほど住宅ローンも充実していませんでした。現金払いで1/3程度は工事後の月賦払いとなることも多々ありました。契約書もなく口約束だけで工事を請け負ったりした時代でしたが、お互いの信頼関係できちんと約束通り支払っていただきました。お客様から当時の感謝の念を聞くと資金繰りは大変でしたがのちのちの長い付き合いに発展しています。

現在 ーはじめてのお客様

私、高野春信は平成13年から3代目である父とともに仕事をしています。
初めて担当した物件は父からのつきあいの理髪店を経営されているご主人の店舗付住宅でした。当時建っていたお店は私の父が建てたものだったので、二代に渡ってのお付き合いとなりました。

ご主人にも息子様がお見えで、これから父の跡を継いでいかれるとのこと。
私と境遇が似ていました。息子様と一緒に生活しやすく繁盛するお店とするため、意見交換を何度も繰り返しプランができあがりました。二世帯住宅にとのご要望だったため、今のお店を取り壊して新築することとなりました。

取り壊しの日、ご主人は現場にお見えになりませんでした。
「壊される家を見てしまうと泣いてしまいそうで・・・」ご主人は更地となった現場でお話してくださいました。

のちのち聞いたお話ですが、お店を建てるための資金集めに大変苦労されたとのこと。お店の内装を優先して、自分たちの住まいの内装は、資金のめどが立ったあとで仕上げたとのことでした。

特に商売をされている方は、生活の糧でもある大切な資産となる住宅です。ご家族や常連客と共に成長してきた家とのお別れは、さぞお淋しかったこととお察します。息子様の将来のため、ご決断されたご主人には頭が下がります。

せめてもの思い出にと残した、前の家の和室についていた欄間は、現在の和室に取り付けられ、ご家族を見つめています。

今は息子様にもお子様が生まれて、三世代で住まわれています。私も父とともに常連客のひとりとして家の成長を見続けています。

おわりに

法被材兼商店の法被

時代と共に私たちも変化してきましたが、変わらないことは奥町を拠点に、一宮市でお客様とのつながりを大切にしながら商売をしてきたことです。

また、木を扱い続けてきたことです。木は自然素材の中でも住宅には特に魅力のある素材です。直接手に触れる物に木製が多いのもそのためです。私たちは創業当時からお世話になっているこの“木材”をこれからも大切に使っていきたいと思っています。

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